スクワットやウエイトリフティングを行う際に疲れてくると膝に痛みや違和感を覚えた経験ありませんか?
トレーニングは続けたいけど、怪我に繋がらないように膝の安定性を高めるサポーターがあると安心ですよね。
そこでクロスフィッターにおすすめなのがニースリーブです。
ニースリーブは主にコットン製とネオプレンゴム製の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
本記事では、初心者向けにニースリーブの選び方と活用方法を詳しく解説します。
1. ニースリーブとは?
ニースリーブは膝を包み込むサポーターの一種で、膝関節の保護やパフォーマンス向上に役立ちます。
球技等に用意された膝サポーターと違い、ウェイトリフティングやパワーリフティング等のトレーニング種目で効果を最大限発揮する事を目的としたサポーターです。
特に膝の屈伸運動を伴うスクワットやウエイトリフティングの様な下半身トレーニングで使用されることが多く、以下の効果が期待できます。
✅ 膝関節の安定化:膝に対して圧力がかかる事で左右に揺れる事を防ぎ、フォームが崩れにくくなる
✅ 怪我の予防:ニースリーブに負担を分散させる事で膝への負担を軽減
✅ 保温効果:膝周りの血流を促進し動きやすくすることで怪我のリスクを軽減
✅ リフティング時のサポート:ゴムが反発力を生み、切り返し動作がスムーズになる
2. コットン製品の特徴
コットン製のニースリーブは、伸縮性と通気性に優れているのが最大の特徴です。
適度なサポート力が欲しい時、膝回りの保温性を高めたい時に着用しましょう。
低重量高回数のスクワット等があるワークアウトであればサポート力がありながら、長時間着けていても通気性が良く快適なコットン製がおすすめです。
またクロスフィットの種目でよくあるランジで地面と膝が当たって痛い場合はニースリーブを着ける事で解消できます。
- 通気性が良く、長時間着用しても快適
- 軽量で動きやすく、低重量のワークアウトに適している
- 締め付け感が少なく、違和感なく使用できる
おすすめの使用シーン
✅ 低重量のスクワット、ランジ、スラスター等の下半身トレーニング
✅ ボックスジャンプやバーピージャンプ等のジャンプトレーニング
3. ネオプレンゴム製品の特徴
ネオプレンゴム製のニースリーブは、コットン製よりも強いサポート力を提供するのが特徴です。
高重量を扱うバーベルトレーニングやウエイトリフティングにも適しています。
タイトな装着感のある製品なので着け外しには一苦労しますが、がっちりとサポートしてくれます。
膝を曲げていくとゴムが引き伸ばされる事で反発力が高まり、スクワットのボトムポジションでの切り返し時に大きなサポートを感じる事が出来ます。
一方、締め付け感がかなり強いので長時間の装着は難しく、ランニングや縄跳びの様な継続的に動いたり、跳んだりするトレーニングではふくらはぎの血流が悪くなり逆に辛くなる事もあるので注意が必要です。
- 膝関節をしっかり固定し、怪我のリスクを軽減
- スクワットの切り返しで反発力を生み、パフォーマンス向上
- 締め付け感が強いので装着する種目を見極める必要あり
おすすめの使用シーン
✅ 高重量のスクワットトレーニング
✅ 素早いキャッチ動作があるウエイトリフティング
4. ニースリーブの選び方
さて、コットン製とネオプレンゴム製それぞれの特徴についてご紹介しました。
続いて初心者の方がニースリーブを選ぶ際に意識してほしいポイントをご紹介します。
サイズ選びが一番重要
ニースリーブはサイズが違うとサポート力や締め付け感もかなり違ってくるので、適切なサイズを選ぶことが何よりも重要です!
小さすぎると血流を阻害し、パフォーマンス低下につながりますが、大きすぎるとサポート力が低下し、あまり効果がなくなってしまいます。
購入する前に各メーカーのサイズチャートを確認し、自分に合ったサイズを選びましょう。
大抵のニースリーブは膝の上下の太さからサイズを決定するので、脚の太さを測れる布メジャーを準備しましょう。
コットン製もネオプレンゴム製も使用しているうちに多少伸びるので、2サイズで迷ったら小さい方を選んでも個人的には問題ないと思います。
トレーニング内容に合わせる
ご自身のトレーニング内容や今困っている事に合わせてどちらの素材のニースリーブが良いのかを検討しましょう。
高重量のスクワットを行わない場合やクラスを受けている間はずっと着けていたいのであればコットン製をおすすめしますが、それ以外の場合はネオプレンゴム製が良いかなと思います。
- 軽めのトレーニングや長時間の使用 → コットン製
- 高重量のリフティングやスクワットにチャレンジする → ネオプレンゴム製
- ランニングや日常生活での使用 → 薄いサポーター
ネオプレンゴム製は厚さもチェック!
コットン製の場合はどれも似た厚さで作られている事が多いですが、ネオプレンゴム製の場合は厚さが何種類かあります。
厚さが変われば装着感やサポート力も変わってくるので購入前には必ずチェックしてください。
厚くなるほどサポート力が上がりますが、その分締め付け感も強くなります。
現行品では3mm,5mm,7mmが良く販売されており、筆者は高重量のスクワットを行う際には7mm製品、低重量であれば5mmを使用しています。
お手入れ方法
どちらのニースリーブでも洗濯機で洗う事が可能です。
しかし、ネオプレンゴム製のものは乾燥機にかけると熱に弱いゴムが劣化してしまう恐れがありますのでご注意ください。
コットン製も乾燥機は避けるよう記載されていますが、筆者はそのまま乾燥までかけています。(劣化は感じていないのでコットン製は問題ないと思いますが…)
5. ニースリーブの簡単な履き方
最後にニースリーブを初めて購入すると着けるのに苦戦する人が多いので、簡単な履き方もご紹介しておきます。(コットン製はそのまま膝まで引っ張ることが出来るので割愛します)
- ニースリーブを裏返しにします
- 本来下になる方から履いて脛の真ん中辺りまで引き上げます
- 表に返すと膝を覆う事が出来ます
- 微調整して完成です
- 脱ぐ時は逆の手順になります
イメージしやすい様に動画も作成しておいたのでご覧ください。
6. まとめ:初心者にはどちらがいい?
初めてニースリーブを購入する場合は7mmのネオプレンゴム製を個人的にはおすすめします。
理由はニースリーブを装着することによる強いサポート力を体感しやすいからです。
7mmを体感した後で他の厚さのネオプレンゴム製やコットン製もご自身のトレーニング状況や目的に合わせて検討しても良いかなと思います。
7mmのニースリーブも種類がたくさんありますが、クロスフィッターであればクロスフィット用品全般を手掛けているXPODIUM製品が手頃な価格でお買い求めいただけます。
しかし、本格的なトレーニングは行っていないと言う場合や、トレーニング中はずっと着けていたいと言う方はコットン製を選びましょう。
この記事で皆さんのクロスフィットライフがより良いものになる事を祈っています。