クロスフィットのススメ

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初心者でもわかる!クロスフィットで使われる基本用語解説

クロスフィットに興味を持ち始めた人や、これから挑戦しようとしている人にとって、初めて耳にする専門用語は少し戸惑うかもしれません。

特にWOD(Workout of the Day)」と呼ばれるその日のトレーニングメニューには、独自の言葉や略語がたくさん登場します。

しかし、これらの用語を理解しておけば、クロスフィットは一層楽しく、効果的に行えるようになります。

本記事では、初心者でもすぐに理解できるよう、クロスフィットのWODでよく使われる基本的な用語をわかりやすく解説します。

AMRAPEMOMAHAFAといった言葉が何を意味するのかを知ることで、WODの理解が深まり、楽しさも倍増するでしょう。

 

1. AMRAP(As Many Rounds As Possible)

AMRAPは「As Many Rounds As Possible」の略で、指定された時間内にできるだけ多くのラウンドを完了することを目指すトレーニング形式です。

AMRAP◯◯(◯◯は分数)と言うふうに記載される事が多いです。

例えば、

AMRAP20

5プルアップ

10プッシュアップ

15エアースクワット

と言うWODであれば、20分の間に5回のプルアップ、10回のプッシュアップ、15回のエアースクワットのセットを何回繰り返せるかを競います。

この形式は定められた時間を動き続ける為のペーシングが重要です。

またAMRAP形式は1個1個の動作がキツくないものが多いので、初心者でも自分の限界に挑戦しながら、無理なくトレーニングできます。

同じ時間内で他の参加者とも自然に競い合うことができ、モチベーションアップにもつながります。

 

AMRAPのポイント:

時間制限内にどれだけ多くのラウンドをこなせるかを重視
• 自分のペースで挑戦できるため、初心者にもおすすめ
• 途中でペースが落ちないようなペーシングが大事

 

2. EMOM(Every Minute On the Minute)

EMOMは「Every Minute On the Minute」の略で、1分ごとに指定された運動を行う形式のトレーニングです。

EMOM◯◯(◯◯は分数)と言うふうに記載される事が多いです。

例えば、

EMOM10

10スクワット

と言うWODの場合、1分が始まると同時にスクワットを10回行い、残りの時間は休憩します。

次の1分が始まったら再び10回のスクワットを行い、これを10分間繰り返します。

EMOMの特徴は、休憩の時間が運動の完了時間によって変わることです。

早く動けばその分長く休めますが、疲れが溜まってくると時間内に運動を終えるのが難しくなり、休憩が短くなるというプレッシャーもあります。

制限時間があるので自分が出来るレベルが分かりやすく、次回以降の成長を感じやすいです。

 

EMOMのポイント:

• 1分ごとに運動と休憩を繰り返すリズミカルな形式
• 持久力と集中力を養えるトレーニン
• 自分のレベル把握と成長の実感が容易

 

3. For Time

For Time」は、指定された運動をできるだけ早く終わらせることを目指すWOD形式です。

例えば

100バーピー「For Time」で行う場合

100回のバーピーをできるだけ短時間で完了することが目標になります。

この形式は競争心を刺激するため、モチベーションを上げやすいのが特徴です。

タイムを記録し、次回に自己ベストを更新することを目指すという楽しみ方もできます。

ただし、スピードを重視するあまりフォームが崩れないよう注意が必要です。

無理をしすぎると怪我の原因になるので、正しいフォームを維持することが最優先です。

 

For Timeのポイント:

できるだけ短時間で運動を完了することが目標
• 自己ベストを更新する楽しみがある
• クラス内での競争心が芽生えて刺激になる

 

4.AHAFA(As Heavy As Form Allows)

AHAFAは「As Heavy As Form Allows」の略で、正しいフォームを維持できる範囲で可能な限り重い重量を扱うトレーニング形式です。

これにより、筋力を最大限に引き出しつつ、怪我のリスクを最小限に抑えることができます。

クロスフィットでは、フォームの正確さが非常に重要視されており、AHAFAのトレーニングは特に初心者にとって、安全に筋力を強化するための有効な方法です。

例えば、

5スクワット×5セット AHAFA

の様なWODの場合は最初に軽い重量から5回のスクワットを始めて、フォームを保ちながら5セットの内で徐々に重量を増やしていきます。

最終的に5回のスクワットを成功させた重さがスコアとなります。

フォームが崩れる前に重量を調整することで、効率的なトレーニングができるだけでなく、長期的な成長にもつながります。

 

AHAFAのポイント:

• フォームが崩れない範囲で重い重量を扱う
• 怪我のリスクを抑えつつ筋力を向上させる
• 正しいフォームを優先し、徐々に重量を増やすのが基本

AHAFAは、重さにこだわるあまりフォームを犠牲にしがちなトレーニングに対する重要な注意点です。

 

5. AMRAP vs. For Time

AMRAPとFor Timeは一見似ているように感じるかもしれませんが、実は異なるトレーニング目標を持っています。

AMRAPは指定された時間内に何ラウンドこなせるかを競うのに対し、For Timeは定められた運動をできるだけ早く終わらせることを目指します。AMRAPでは持続力が求められ、For Timeではスピードが重要になります。

どちらの形式であってもWODを始める前に自分でスコアの目標設定をする事をおすすめします。

 

6. その他のよく使われる用語

WODの中には、これ以外にも多くの専門用語があります。

例えば、以下のような言葉がクロスフィットでは頻繁に使用されます。

 

RX(Prescribed):

RXは「処方された通り」という意味で、WODの標準的な運動量や重量を指します。

初心者がいきなりRXを目指すのは難しい場合が多いため、スケーリング(負荷を軽くする)から始めることが推奨されます。


Scaling:

スケーリングは、WODの運動や重量を自分のレベルに合わせて調整することです。

初心者はまずスケーリングを活用しながら無理なくトレーニングを続けることが大切です。

自らスケーリングする事に抵抗がある方もいるかも知れませんが、RXで出来る人の方が少ないので馬鹿にされるなんて事も絶対にありません!

どのようにスケールすれば良いか分からない時はコーチに相談しましょう。


PR(Personal Record):

PRは自己ベストのことです。

クロスフィットでは自分の進歩を測る指標として、タイムや重量を記録することが推奨されています。

自分の記録を更新する喜びは大人になってしまうとあまり得られるものではなく、とても貴重な体験です。

また、PRに対して仲間達が祝ってくれる環境と言うのもクロスフィットの醍醐味です。

 

まとめ

クロスフィットは多様な運動を組み合わせた非常に効果的なトレーニングですが、独特の用語が多いため、最初は戸惑うかもしれません。

しかし、WODで使われる用語を理解しておくことで、トレーニングがより楽しく、効果的になります。

コーチの説明内容がすんなり頭に入ってくれば、あなたはもう立派なクロスフィッターです!